第6回不動産市況DI調査結果の概要(平成30年(2018)12月4日公表)
2018.10.01Ⅰ. 調査の概要
平成30年10月1日を基準とし、過去半年(平成30年4月1日~平成30年10月1日)の不動産市場の推移に関する実感と、この先半年(平成30年10月1日~平成31年4月1日)の不動産市場の動向に関する予測について、(公社)石川県宅地建物取引業協会会員に対しアンケート調査を実施し、(公社)石川県不動産鑑定士協会が石川県不動産市況DIとして集計、分析したものです。
なお、本アンケート調査は、毎年4月と10月の年2回実施します。
(発送数:957 有効回答数:273 回答率:28.5%)
Ⅱ. 本調査の地域区分
本調査では、石川県内を下記の通り区分し、アンケート調査を実施しました。
また、区分した各地域を下記の【区分名】のように称することとし、記載にはこの区分名を用いています。
【区分名】 1.【奥能登地区】輪島市、珠洲市、能登町、穴水町 2.【能登地区】七尾市、志賀町、羽咋市、宝達志水町、中能登町 3.【県央地区】金沢市、かほく市、内灘町、津幡町、野々市市 4.【手取川地区】白山市、川北町 5.【南加賀地区】小松市、能美市、加賀市 |
Ⅲ. 回答者の属性
回答者の属性の詳細は本文(p.1参照)記載の通りです。
Ⅳ.集計結果の概要
(1)地価動向(県全体)について
① 住宅地
>今回(平成30年10月1日時点)の県全体の地価動向DIは+41.0pt、前回(平成30年4月1日時点)
と比べると17.5ptの改善。
なお、前回時点における半年後の予測値は+19.2ptとなっていたが、今回調査では上記の通り予
測値を大幅に上回った。
半年後(平成31年4月1日)の予測値は、今回調査時点と比べて22.7pt悪化の+18.3pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+58.7pt、また最も低かったのは、奥能登地区の▲50.0pt。
金沢市は、第1回調査以来改善傾向で推移しており、今回調査時点の地価動向DIは+62.0pt。小
松市は、第1回、第2回がマイナスのポイント、第3回は±0.0pt、第4回は+16.7pt、第5回は
±0.0ptと推移し、今回の地価動向DIは+20.0ptとなった。
半年後は、県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化、能登地区が改善、奥能登地区が横ばい
と予測されている。
② 商業地
>県全体の地価動向DIは+50.4ptであり、前回と比べると13.6ptの改善。
なお、前回時点における半年後の予測値は+21.2ptとなっていたが、今回調査では上記の通り
予測値を大幅に上回った。
半年後の予測値は、今回調査時点と比べて20.4pt悪化の+30.0pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+69.0pt、また最も低かったのは、能登地区の▲43.8pt。
金沢市は、第1回調査以来の大幅なプラス傾向で推移しているが、今回調査時点の地価動向DI
も+73.4ptと大幅なプラスとなり、過去最高を記録した。
小松市は、第1回・第2回がマイナスのポイント、第3回が±0.0pt、第4回が+33.3pt、第5回
は±0.0ptと推移し、今回の地価動向DIも±0.0ptとなった。
半年後については、県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化、能登地区が改善、奥能登地
区が横ばいと予測。
(2)石川県全体の不動産市場の動向
① 土地・新築戸建
>実感値は+7.9ptと前回調査に比べ0.1ptの悪化。
地域毎では、県央地区が最も高く+16.1pt、最も低かったのは能登地区の▲41.2pt。
>半年後の予測は、調査時点と比べて8.3pt悪化の▲0.4pt。
地域毎では、県央地区・手取川地区が悪化、奥能登地区・能登地区・南加賀地区が改善と予
測されている。
② 中古マンション
>実感値は▲10.5ptと前回調査に比べ2.7ptの悪化。
>半年後の予測は、調査時点と比べて2.3pt改善の▲8.2pt。
地域毎では、県央地区が悪化、南加賀地区が改善、奥能登地区・能登地区・手取川地区が横
ばいと予測されている。
③ 中古戸建
>実感値は▲2.7ptと前回調査に比べ0.4ptの悪化。
地域毎では、県央地区が最も高く+1.4pt、最も低かったのは能登地区の▲30.0pt。
>半年後の予測は、調査時点と比べて0.6pt改善の▲2.1pt。
地域毎では、能登地区・手取川地区が悪化、県央地区・南加賀地区が改善、奥能登地区が横
ばいと予測されている。
Ⅴ.その他詳細については、本文ご参照ください。
⇒ 第6回石川県不動産市況DI調査結果(基準日:平成30年10月1日、公表:平成30年12月4日)