第8回不動産市況DI調査(令和元年(2019年)12月25日公表)

2019.10.01

Ⅰ. 調査の概要
 令和元年10月1日を基準とし、過去半年(平成31年4月1日~令和元年10月1日)の不動産市場の推移に関する実感と、この先半年(令和元年10月1日~令和2年4月1日)の不動産市場の動向に関する予測について、(公社)石川県宅地建物取引業協会会員に対しアンケート調査を実施し、(公社)石川県不動産鑑定士協会が石川県不動産市況DIとして集計、分析したものです。
なお、本アンケート調査は、毎年4月と10月の年2回実施します。
(発送数:967 有効回答数:286 回答率:29.6%)

Ⅱ. 本調査の地域区分
 本調査では、石川県内を下記の通り区分し、アンケート調査を実施しました。
また、区分した各地域を下記の【区分名】のように称することとし、記載にはこの区分名を用いています。

【区分名】
1.【奥能登地区】輪島市、珠洲市、能登町、穴水町
2.【能登地区】七尾市、志賀町、羽咋市、宝達志水町、中能登町
3.【県央地区】金沢市、かほく市、内灘町、津幡町、野々市市
4.【手取川地区】白山市、川北町
5.【南加賀地区】小松市、能美市、加賀市


Ⅲ. 回答者の属性
 回答者の属性の詳細は本文(p.1参照)記載の通りです。

Ⅳ.集計結果の概要
(1)地価動向(県全体)について

① 住宅地
>今回(令和元年10月1日時点)の県全体の地価動向DIは+33.0pt、前回(平成31年4月1日時点)
と比べると13.8ptの悪化。
なお、前回時点における半年後の予測値は+11.2ptとなっていたが、今回調査では上記の通り予
測値を大幅に上回った。
半年後(令和2年4月1日)の予測値は、今回調査時点と比べて27.9pt悪化の+5.1pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+47.5pt、また最も低かったのは、能登地区の▲62.5pt。
金沢市は、第1回調査以来改善傾向で推移しており、前回調査時点の地価動向DIは+76.4ptと
過去最高を記録したが、今回は+52.5ptとなった。
小松市は、前回+16.7pt、今回は+25.0ptとなっている。
白山市は、前回+66.7pt、今回は+40.0ptとなり、前回から好調を維持している。
半年後については、奥能登地区・県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化、能登地区は改善
が予想されている。
② 商業地
>今回(令和元年10月1日時点)の県全体の地価動向DIは+40.2pt、前回(平成31年4月1日時点)
と比べると12.9ptの悪化。
なお、前回時点における半年後の予測値は+22.2ptとなっていたが、今回調査では上記の通り
予測値を大幅に上回った。
半年後の予測値は、今回調査時点と比べて22.8pt悪化の+17.4pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+59.2pt、また最も低かったのは、能登地区の▲57.1pt。
金沢市は、第1回調査以来改善傾向で推移しており、前回調査時点の地価動向DIは+87.8ptと
過去最高を記録したが、今回は+62.3ptとなった。
小松市は、±0.0ptとなっているが、半年後も±0.0ptと予測されている。
白山市は、前回+50.0pt、今回は+20.0ptとなり、好調を維持している。
半年後については、奥能登地区・県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化、能登地区が改善
と予想されている。

(2)石川県全体の不動産市場の動向
 ① 土地・新築戸建
>実感値は+6.6ptと前回調査に比べ11.8ptの悪化。
地域毎では、手取川地区が最も高く+15.4pt、最も低かったのは奥能登地区の▲40.0pt。
>半年後については、奥能登地区で改善、能登地区・県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化
と予測されている。
 ② 中古マンション
>実感値は▲4.7ptと前回調査に比べ3.2ptの改善。
>半年後については、能登地区・県央地区が悪化、手取川地区が横ばい、南加賀地区が改善と
予想されている。
 ③ 中古戸建
>実感値は+3.5ptと前回調査に比べ0.6ptの改善。
地域毎では、手取川地区が最も高く+25.0pt、最も低かったのは能登地区の▲27.3pt。
>半年後については、奥能登地区・県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化、能登地区が横
いと予想されている。

Ⅴ.不動産賃貸市場の動向等、その他詳細については、本文ご参照ください。
⇒ 第8回石川県不動産市況DI調査結果(基準日:令和元年10月1日、公表:令和元年12月25日)