2014年「不動産の日」アンケート結果の公表
2015.01.052015.1.5
昨年9月10日~10月31日までの間、インターネット等を使用して全国の20歳以上の男女を対象に実施された「不動産の日アンケート(住宅の居住志向と購買等に関する意識調査)」の結果が纏まりました。
今回は、15,937件の回答が寄せられ、平成26年4月1日より消費税率が5%から8%にアップされたことが反映されてか、不動産の購入意欲の積極性を欠いているという結果が出ています。
アンケート結果は、こちらからご確認下さい。(⇒ 全宅連HPへリンク)
【概要解説】
『不動産は買い時か?』という質問について、「買い時だと思う」という回答は、昨年から10.3%減少し全体の18.3%、一方「買い時だと思わない」という回答は昨年度の17.9%から4.7%増加の22.6%との結果となっています。「分からない」との回答が59.1%と出ていることからすると、消費税が上がっている現状からして、不動産購入の決断を渋っているのではと推測されます。
次に、今回新たに『あなたが物件の購入・売却・賃貸をする時に、不動産店を選ぶポイントを教えてください?』(複数選択回答)を質問としておりますが、「ネット情報や口コミ等で評判」のよい不動産店を選ぶという回答が全体の60.7%、次いで「ホームページが充実している」が48.1%の回答を得ております。これらは、現在のネット情報社会を反映する結果となっております。その他に「自宅から近い」という回答については、60代以上の方々からの意見が高い傾向となっております。
他の新規の質問として『あなたが不動産店に対してもっているイメージは?』については、全体を「よい」「わるい」にくくると、6割弱が「よい」というイメージをもっているようです。年代別ですと、20代の方々からのイメージが高く現れております。また、男女別になると、男性より女性の方が「よい」イメージを抱いているようです。一方「わるい」イメージとの回答が高いのは50代の方々となっているようです。具体的な理由については、「よい」イメージとしては『一人暮らしを行う際に、初めてで不安であったが、丁寧に物件について説明していただき、その後のアフターケアにも良い印象を受けたから』『実際に住宅を購入する際に迅速かつ丁寧ですごく対応がよかったから』『情報が豊富なプロ』があり、逆に「わるい」理由としては、『都合の悪い話を丁寧に説明した業者がいない(悪いことは明確に言ってもらった方が信用できる)』『始めは対応がいいのに、契約を検討しようとすると急に焦らせたり、契約にならなかったら時に対応が悪くなったりした経験がある』『売りたいという姿勢が丸見えで、悪い物件でも掴ませようとする魂胆』などが挙げられます。
締めくくりとして『あなたの不動産店のイメージを点数で評価すると、100点満点で何点になりますか?』の質問については、平均として62.6点との結果が出ております。
全宅連では、残りの37.4点をプラスに転じるべく、現在『不動産キャリアパーソン講座』を実施しており、不動産店の従業者の資質向上を高めるべく、また一般消費者の方々にも不動産取引の知識を啓発していく取り組みを行っております。