「空き家対策セミナーin南加賀」を開催しました!!

2016.08.12

 2016.8.12

 平成28年8月11日(木・祝)午後1時30分より、辰口福祉会館1階「交流ホール」において「空き家対策セミナーin南加賀」を開催致しました。
 このセミナーは、小松市、能美市、白山市の南加賀3市と石川県空き家総合相談窓口を運営する石川県宅建協会が合同で開催したもので、今年初めての祝日となる「山の日」であったにもかかわらず、協賛市である南加賀3市は元より、金沢市や野々市市からもご参加頂き、約100名の皆様にお集まり頂きました。

 冒頭、石川県宅建協会 吉本重昭 会長より、空き家総合相談窓口を運営する中で、空き家所有者や地域住民の意識が徐々に変化してきたことなどに触れ、本日のセミナーが少しでも参加者のお役に立てたなら大変喜ばしい旨挨拶があり、次いで、能美市市民生活部企画振興課地域振興室 谷田直樹 課長より、空き家に関する調査結果の概要や調査経緯の中で触れた所有者の考え方等に触れ、空き家対策施策への理解と協力を求める旨挨拶がなされました。

 セミナー本編に入り、まず、「空き家対策概論」と題し、石川県宅建協会 新谷健二 専務理事より、空家対策特別措置法の趣旨、「空家等」と「特定空家等」に対する考え方、「特定空家等」とならないために何をすべきか、新たに設けられた相続空き家の譲渡所得に対する3,000万円特別控除等について説明がなされました。

 次いで、小松市、白山市、能美市の各空き家対策を担う担当官より、各市の空き家対策の内容、各種調査結果の報告、空き家対策事例の紹介、改修や解体に係る助成制度等について説明がなされました。その中で、町会長に協力を依頼したアンケート結果等によると、町会内にある空き家について、適正な管理さえなされていれば問題なしとする回答が多かったことが印象強かったです。

 次いで、「空き家を取り巻く法律問題」と題し、石川県司法書士会 森 欣史 広報部長より、空き家の発生要因として最も多い相続事案を例に、相続をせず放っておくと、枝分かれ相続が発生し、相続人が数十人に広がったり、相続人の判断能力に欠陥が生じたりと問題が多く発生するので、早め早めの対応が必要である旨説明がなされました。

 セミナー終了後は、自治体(助成制度)、石川県県司法書士会(法律)、石川県構造物解体協会(解体)、石川県宅地建物取引業協会(売買・賃貸借・管理・利活用)に分かれ個別のブースを設け、個別相談会を開催しました。個別相談会は、希望者のみの参加とさせて頂きましたが、多くの皆さんにご利用頂き、いかに空き家問題が個別具体事案でお悩みになっているかが浮き彫りとなりました。

 石川県宅建協会では、今後もこのような機会を設け、地域行政や専門士団体等と連携し、空き家対策に取り組んで参ります。

〔当日の資料〕
 ⇒「空き家対策概論」(石川県宅建協会)
 ⇒「南加賀3市の空き家対策に関する取り組み」
  ・ 小松市資料
  ・ 白山市資料
  ・ 能美市資料
 ⇒「空き家を取り巻く法律問題」(石川県司法書士会)

 ⇒ 平成28年8月12日(金)北國新聞朝刊第23面